高清水高原(読み)たかしみずこうげん

日本歴史地名大系 「高清水高原」の解説

高清水高原
たかしみずこうげん

三朝町南部と岡山県上齋原かみさいばら村の県境にかけて広がる高原。かつて大峰おおうね(九七五・六メートル)とよばれた山を中心に、標高七五〇―八五〇メートルにかけて準平原面が広がる。準平原面はおもに花崗岩で構成され、その上層は第三紀鮮新世の安山岩など溶岩流で覆われ、緩やかな溶岩流台地を形成する。地名大峰中腹に清水が湧くことによるという。三朝町のなかの谷(加茂谷)小鹿おしか谷・三徳みとく谷など各谷奥部と上齋原村赤和瀬あかわせ恩原おんばらなどを結ぶ道があり、木地師などの通路として開拓されたものという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「高清水高原」の意味・わかりやすい解説

高清水高原
たかしみずこうげん

岡山県苫田(とまた)郡鏡野(かがみの)町上斎原(かみさいばら)と鳥取県東伯郡三朝(みささ)町にかけての標高800~1000メートルの高原。中国山地の高位平坦(へいたん)面の一部で、南東の恩原(おんばら)高原とともに牛の放牧場に利用されている。南西人形(にんぎょう)峠には日本原子力研究開発機構の環境技術センターがある。高原は夏はキャンプでにぎわう。

[由比浜省吾]

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