デジタル大辞泉
「鯖を読む」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
さば【鯖】 を 読(よ)む
物を数えるとき、実際よりごまかすことをいう。→
鯖読み。
※
談義本・教訓続下手談義(1753)四「数とりの銭
(ぜに)ざしに鯖
(サバ)をよんで」
※
西洋道中膝栗毛(1870‐76)〈総生寛〉一三「通
(つう)さん己
(おい)らに
蟹文字(よこもじ)がよめねへと思って偽
(サバ)を読んじゃアいけねへぜ」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
鯖を読む
物を数えるとき、自分に都合のよいように数をごまかすこと。「読む」は、数える。
[使用例] 彼は健三にその寄席で聴いたしかおどりとかいう三味線の手を教えたり、またはさばを読むという隠語などを習い覚えさせたりした[夏目漱石*道草|1915]
[解説] 語源については種々の説があります。①魚市で早口で小魚を数えることをイサバヨミ(魚市読)といい、その略。②捕獲した大量の鯖を数えるとき、使用人がごまかすところからはじまる。③鯖は腐りやすく、急いで売りさばく必要があり、数え方もいいかげんであるところからいった。④刺鯖など二枚重ねを一連として数えたところからの転用。
出典 ことわざを知る辞典ことわざを知る辞典について 情報