鱪・鱰(読み)しいら

精選版 日本国語大辞典 「鱪・鱰」の意味・読み・例文・類語

しいら【鱪・鱰】

〘名〙 シイラ科の海産魚。全長約二メートルに達する。体は著しく側扁し、長い。背びれの基部は長く、頭頂部から尾びれ近くまである。尾びれは深く二叉する。体色は背方が青藍(せいらん)色で、腹方は淡黄色をおびる。老成した雄では額が張り出し、おでこ状をなす。やや沖合表層で生活する。漂流物に付き、春から夏には北上し、秋に南下する季節回遊をする。稚・幼魚は流れ藻に付く。世界の暖海に分布し、日本では本州中部以南に多い。鬼頭魚。まんびき。くまびき。まんりき。《季・夏‐秋》
言経卿記‐文祿五年(1596)九月二三日「久河説曾より北向へしいら〈二つ〉送了」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android