鳥羽田村(読み)とつぱだむら

日本歴史地名大系 「鳥羽田村」の解説

鳥羽田村
とつぱだむら

[現在地名]茨城町鳥羽田とりはた

神谷かんや村の南に位置し、さかさ川の小流が流れる。年不詳の鹿島神宮所領日記(鹿島神宮文書)に「とつはた山」とあり、「新編常陸国誌」に「此村ノ山トミエタリ」とある。中世鳥膚氏が住み、大般若経奥書(円福寺蔵)に「応永十九年太歳壬辰三月上旬修理畢、願主鳥膚孫次郎」とあり、小堤おづつみ光明こうみよう寺の棟木に「鳥膚大隅守増貞天文五丙申卯月十五日」とある。古くは鳥膚とも記された。また下吉影しもよしかげ(現小川町)鳥羽田氏家伝(「水府志料」所引)に「鳥羽田大隅宗重四子あり。越中、宗行、美濃、式部与七郎と云。越中子大学宗義十六歳にて、額田陣高名、知行二十五貫文、慶安四年死」とみえる。江戸時代は水戸藩領だが、「水府志料」に「此村鹿島郡徳宿郷に属せし事も有しと見へたり。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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