鶏知郷(読み)けちごう

日本歴史地名大系 「鶏知郷」の解説

鶏知郷
けちごう

和名抄」にみえる郷名。同書の高山寺本をはじめ諸本ともに上県郡のうちとして記されるが、これは下県郡の誤り。高山寺本・東急本・名博本では鶏知と記し、元和古活字本では知とする。諸本とも訓を欠くが、中世に「けち」とあるので(康安二年四月一一日「宗宗香書下写」下津八幡宮文書)、古代もケチであろう。その郷域は遺称地の現美津島町けちを含め、北東部は万関まんぜき瀬戸以南、西部は洲藻すもまで、北は黒瀬くろせなどにわたると推定される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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