鶴膝(読み)カクシツ

デジタル大辞泉 「鶴膝」の意味・読み・例文・類語

かく‐しつ【膝】

漢詩八病はちへいの一。五言詩の第1句と第3句の句末に、同一の声調の字を用いること。
書道で、漢字縦棒「亅」の下端が鋭くはねたもの。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「鶴膝」の意味・読み・例文・類語

かく‐しつ【鶴膝】

〘名〙
神皇正統記(1339‐43)下「かの親王、鶴膝(カクシツ)の御病ありて」
中国の詩の、理論上の語。六朝時代梁の沈約が唱えたもので、詩を作る上に避けるべき八つの欠点八病(はっぺい))の一つ。五言詩の第一句と第三句の各五字目に同声の字を用いること。〔文鏡秘府論(809‐820頃)〕〔詩品‐序〕
③ 書法上の語。縦棒亅のはねたところがとがりのびたもの。趯(てき)の病としてこれをきらう。

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普及版 字通 「鶴膝」の読み・字形・画数・意味

【鶴膝】かくしつ

詩の八病の一。

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