鹿野中村(読み)かのなかむら

日本歴史地名大系 「鹿野中村」の解説

鹿野中村
かのなかむら

[現在地名]鹿野町大字鹿野中

にしき川流域に位置し、北は大潮おおしお、東は鹿野上かのかみ鹿野下かのしも、西は徳地宰判の巣山すやまの各村に囲まれる。集落は主として錦川西側にあり、支流今井いまい川流域にも点在する。萩藩領で前山代宰判所属。

古くは賀野かの(慶長五年検地帳)賀野村(慶長一五年検地帳)などとよばれており、上中下に分離高付されるのは「地下上申」以降である(→鹿野上村

「地下上申」では総高二千六八五石余、うち二千五九一石余が蔵入、残り九四石余が給領で、湯浅小右衛門家ほか四家が分知していた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android