黄にきび(読み)きにきび

日本大百科全書(ニッポニカ) 「黄にきび」の意味・わかりやすい解説

黄にきび
きにきび

にきび一種。思春期以降、顔面に好発する尋常性挫瘡(ざそう)(にきび)が極度に悪化したもので、毛孔組織の損傷から炎症が広がり、毛孔内に膿(うみ)が貯留して化膿(かのう)が起きている状態。そのため化膿にきびの別称もある。つぶすと瘢痕(はんこん)を残すことが多く、色素が沈着することもある。治療はアダパレンや過酸化ベンゾイルの外用、および抗菌薬の内服や外用を併用する。さらに悪化して慢性的な炎症とともに毛孔内に血液や膿が貯留したものは紫にきびとよばれ、専門的な治療が必要となる。

[編集部 2017年4月18日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android