黒砂村(読み)くろすなむら

日本歴史地名大系 「黒砂村」の解説

黒砂村
くろすなむら

[現在地名]稲毛区黒砂台くろすなだい一―三丁目・黒砂一―四丁目・弥生町やよいちよう穴川あながわ四丁目・稲毛東いなげひがし一丁目・緑町みどりちよう一―二丁目・小仲台こなかだい一丁目・同三―四丁目

稲毛村の南東にあり、西は江戸湾に臨む。房総往還が通る。「更級日記」にみえる「くろとの浜といふ所に泊まる」の黒戸の浜は当地とされ、その景観を「片つかたはひろ山なる所の、すなごはるばると白きに、松原茂りて」と記し、「まどろまじこよひならではいつか見むくろとの浜の秋の夜の月」と詠んでいる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android