出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
…【大沼 忠弘】
[魔術観の変遷]
魔術は中世ヨーロッパでは一般に,霊魂を呼び出し超自然的現象を起こさせる技術とされ,とくに邪霊を使う魔女の術witchcraftと同一視された。またキリスト教にいう悪魔と関係をもつ魔術を黒(くろ)魔術black magic,天使や善き精霊の力を借りる術を白魔術white magicとして区別した。しかしF.ベーコンなどにより〈真正の魔術〉と呼ばれた自然魔術natural magicは,霊魂ではなく医薬や磁力や言語の表象機能を魔力の源泉とするもので,ルネサンス期の魔術観の中核を占めた。…
※「黒魔術」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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