アパレルの業態を示す用語で、自ら企画した衣料品に特化し直営店で販売する。製造小売り。1986年にアメリカのGAP(ギャップ)が自社の業態について表現した「Speciality store retailer of Private label Apparel」の略称である。直訳すると、「自社ブランドの衣料品の専門店を営む小売業者」となる。それまでのアパレル業界は、商品企画、製造、小売りがそれぞれ水平分業されていたが、こうした機能を垂直統合することで、統一したコンセプトによる商品展開、原価低減による低価格販売、不良在庫の削減が可能になった。高級ブランド業界が展開していたビジネスモデルを大衆向けファッションに適用した点に新しさがあった。GAPのほか、スウェーデンのH&M(エイチアンドエム)、スペインのZARA(ザラ)、日本のユニクロのようなブランドが、グローバルSPAと称されている。
[編集部]
(懸田豊 青山学院大学教授 / 2007年)
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