翻訳|shelter
ドメスティックバイオレンス(DV)の被害者が一時的に配偶者と離れて安全に生活するための専用の施設で「一時保護所」ともいう。各都道府県が設置している「婦人相談所」(4月から女性相談支援センターに名称変更)の一時保護所と、婦人相談所から委託された民間の施設があり、相談への対応なども行う。婦人相談所では男性の一時保護は行っていない。中長期的な支援をする民間施設をシェルターと呼ぶこともある。
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避難所,掩護(えんご)物,防空壕などをいう。原子爆弾の出現にともなって,一般には原子爆弾に対する避難壕をさすようになった。通常爆弾の場合,爆弾の直撃,破片およびこれにともなう建造物などの破壊,爆風から身体を保護すれば足りるが,原子爆弾の場合は,その作用が強大であるばかりでなく,放射線という透過性と持久性のあるやっかいなものから身を守る必要が生じる。1981年における各国の市民用シェルターの数はアメリカ1億人分,ソ連1億8000万人分,スイス540万人分,スウェーデン700万人分といわれている。
シェルターは次のような構造を具備することが必要といわれている。(1)強固な外壁で外部と遮断される気密室を構成する。(2)室内圧力を外気圧より高めに保つように,ろ過した清浄空気を給気する。(3)出入口にはエアロックを設け,二重の強固な防護ドアで外気の直接侵入を防ぐ。(4)2~3週間の生活機能と救急施設を備える。以上のように完全でないにしても,地下鉄構内,地下駐車場,個人住宅の地下室などは若干の付加施設によって核防護シェルターとして機能させることが可能である。
執筆者:生田 惇
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避難所のこと。一般に核爆発に対する防護機能をもつ対核シェルターを意味する。核攻撃に対する消極的防衛の手段として重視されている。シェルターのおもなものは放射性フォールアウト(降下物)から防護するためのフォールアウト・シェルターである。フォールアウトは、核爆発の際、核分裂生成物や誘導放射性物質を含む塵(ちり)が大気中に舞い上がり、爆発直後ないし大気中を浮遊したのち降下してくるもので、各種の放射線を出すが、放射線は時間の経過とともに減少するので、この間の防護を図ろうというのがフォールアウト・シェルターである。空気浄化装置と生存に必要な物資、設備を整備しておく必要がある。
核攻撃後2週間たてば放射能が1000分の1に減少するので、この間の避難を確保することが目標とされているが、建設費が高く、富裕な一部の者だけが生き残れるにすぎない。しかも2週間以後の生存は保障できない。また爆心地近くではシェルターそのものが破壊されてしまう。
核爆発による爆風や熱線、放射線からの防護を目的とするのはブラスト(爆風)・シェルターである。これは堅固な地下構造物であることを要し、重要な軍事施設や政府中枢機関用のものが建設されているにすぎないが、どれほど堅固であっても反復攻撃に耐えられない。核被害から身を守る方法は、核戦争を防ぎ、核兵器をなくす以外にないのである。
[藤井治夫]
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…また両国は1968年には核不拡散条約に調印,核兵器を保有・製造しない方針を明らかにしている。両国は〈総力防衛〉の防衛政策のもとで,侵略に対しては全国民を動員して国内で抵抗する防衛戦略をとり,核攻撃に対してはシェルター(退避壕)による民間防衛を重視する特殊な対抗策をとっている。 1960年代,スイス,スウェーデン両国で核兵器の保有をめぐる論争が行われた。…
※「シェルター」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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