フィデル・カストロ(読み)ふぃでる・かすとろ

知恵蔵mini 「フィデル・カストロ」の解説

フィデル・カストロ

キューバの政治家、革命家、軍人、弁護士。1926年8月13日、キューバ・オリエンテ州(現オルギン州)生まれ。フルネームはフィデル・アレハンドロ・カストロ・ルス。47年、ドミニカ共和国トルヒーリョ政権打倒の遠征に参加する。50年6月にハバナ大学法学部を卒業し、弁護士として開業。53年7月26日、モンカダ兵営襲撃に失敗し、懲役15年の判決を受ける。55年、大赦により釈放となりメキシコに亡命、同地で亡命キューバ人による革命軍を組織した。56年には革命軍(82人)と共にキューバに潜入し、ゲリラ運動を始める。59年1月1日、バチスタ独裁政権の打倒に成功(キューバ革命)。61年4月16日、社会主義革命を宣言し、65年にはキューバ共産党第一書記就任した。76年、国家評議会議長(元首)兼閣僚評議会議長(首相)に就任。2006年7月31日、腸内出血により実弟ラウル・カストロに暫定的に要職移譲することを発表。08年2月18日、国民向けメッセージで、国家評議会議長及び最高司令官の職を辞す意向を表明し、ラウルに正式に権限を移譲した。11年4月19日、共産党大会で党第1書記を退任、事実上引退した。

(2014-12-24)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android