精選版 日本国語大辞典 「ホワイトハウス」の意味・読み・例文・類語
ホワイト‐ハウス
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翻訳|White House
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公式にはアメリカ合衆国の首都ワシントンD.C.にある大統領官邸(の建物)を指すが,アメリカ国内の新聞などでは大統領およびその直属スタッフの代名詞として使われることが多い。むしろそのほうが普通である。所在地は,ワシントンD.C.北西区,ペンシルベニア通り1600番地。地上4階,地下2階,東西50mの文字どおり真っ白に塗られたこの建物は,国家元首の官邸としては,たとえばイギリスのバッキンガム宮殿やロシアのクレムリン宮などに比べると,はるかに小さく,簡素といってよい。このことは,もともと大統領の私邸として建てられたためでもあるが,1790年代,新しい連邦首都に立法,行政,司法の各機関が設置された当時の大統領=行政府の地位を示しているともみることができる。しかし今日,ホワイト・ハウス対キャピトル・ヒル(連邦議会)の関係は,明らかに大統領優位であり,〈大統領の権力〉を意味するシンボル用語としての〈ホワイト・ハウス〉が日常的に多用される背景もそこにある。
大統領の権限,機能の拡大とともに,大統領府Executive Office of the Presidentの機構,人員も肥大化し,現在,ホワイト・ハウスの建物で執務するのは正副大統領とその直属スタッフだけであり,その他の国家安全保障会議,行政管理・予算局などはホワイト・ハウス西側に近接した大統領府ビルディング(新旧2棟)にその事務局がある。1792年に起工された最初の建物は建築家J.ホーバンの設計によるジョージアン様式の邸宅建築で,1800年J.アダムズ大統領がはじめて住んだが,第2次英米戦争中の1814年にイギリス軍による攻撃で炎上した。現在の建物は,その後数回の増改築を経ている。大統領の執務室や居住室のほか,国賓などを迎える際に使用される公式宴会場イースト・ルームをはじめ多くの部屋がある。一部は観光客にも公開されている。
執筆者:泉 昌一
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
アメリカ合衆国大統領公邸。所在地は首都ワシントンDCのペンシルベニア・アベニュー1600。2代アダムス大統領のときに完成、1814年イギリス軍に焼かれてから再建されて外壁を白く塗ったことからホワイトハウスとよばれるようになり、20世紀初めセオドア・ルーズベルト大統領のときにこれが正式名称となった。再三の増改築により、現在は地上4階、地下2階、132室があり、大統領の執務室オーバル・オフィスはウェスト・ウィングにあり、2階に大統領とその家族の居住部分がある。
大統領の行政権限が増大したため、ホワイトハウス・スタッフも肥大化し、いまは正副大統領とその直属スタッフだけがホワイトハウスに詰め、ほかの国家安全保障会議、行政管理予算局などは西側の大統領府ビル2棟に詰めている。なお、ホワイトハウスが大統領職そのものの意味にも用いられるようになり、大統領の旅行先がホワイトハウスとよばれることもある。
[陸井三郎]
《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...
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