メタ（その他表記）meta

デジタル大辞泉

メタ（meta）

《間に、変化して、後退して、などの意のギリシャ語から》
１ ベンゼン環の二つの置換基の位置が一位および三位にあること。→オルト →パラ
２ 酸素酸のうち、水和の程度の低いもの。メタ酸。
３ 他の語の上に付いて複合語を作り、超越した、高次の、の意を表す。「メタ言語」「メタメッセージ」

めた

［副］度を越えてはなはだしいさま。むやみに。やたらに。
「今年は、―水に祟る歳だのう」〈藤村・旧主人〉

出典　小学館

共同通信ニュース用語解説

メタ

現最高経営責任者(CEO)のマーク・ザッカーバーグ氏らが2004年に設立した米巨大IT企業。交流サイト(SNS)の「フェイスブック」や写真共有アプリ「インスタグラム」、通信アプリの「メッセンジャー」「ワッツアップ」などを展開している。21年10月に社名をフェイスブックからメタに変更し、仮想空間「メタバース」での事業に注力する姿勢を鮮明にした。(共同)

更新日:2025年1月8日

出典　共同通信社 共同通信ニュース用語解説

精選版 日本国語大辞典

メタ

1. 〘 造語要素 〙 ( [英語] meta- )
2. ① ベンゼンの二つの置換基の位置を示す語。一の位置と三の位置に置換した場合にいう。略号 m- メタキシレンなどの類。
3. ② 同一の中心原子を同じ原子価で含む酸素酸が何種類もある場合に、もっとも脱水の程度の進んだものにつけられる語。メタ燐酸などの類。
4. ③ 「間に」「後に」「ともに」「変化して」などの意を添える。「メタボリズム」
5. ④ 「超」「高次」の意を添える。「メタ言語」

めた

1. [ 1 ] 〘 形容動詞ナリ活用 〙 むやみやたらであるさま。
   1. [初出の実例]「仕舞風呂入月まねく何か扨 其おも影はめたなかた様」(出典：俳諧・独吟一日千句（1675）第二)
2. [ 2 ] 〘 副詞 〙 ＝めたと
   1. [初出の実例]「今年はめた水に祟る歳だなう」(出典：旧主人（1902）〈島崎藤村〉五)

出典　精選版 日本国語大辞典

改訂新版　世界大百科事典

メタ
meta

〈間に〉〈後に〉を意味するギリシア語metaに由来する接頭語。同種化合物間のいろいろな違いを表すため，オルト，パラとともに用いられる。

（1）置換ベンゼンにおいて二つの置換基が1位と3位にあることを示す。置換基は同種でも異種でもよい。m-キシレン，m-クレゾールのように略記する（下式参照）。この用法は芳香族化合物一般にも用いる。

（2）酸素酸の分類に用いられ，水化度が最も低いものをいう。

（3）ある種の重合状態を表すのに用いられる。たとえばアセトアルデヒドの重合体（CH₃CHO）_n（n＝4～6）をメタアルデヒドという。
執筆者：竹内 敬人

出典　株式会社平凡社「改訂新版　世界大百科事典」

化学辞典 第2版

メタ
メタ
meta

[別用語参照]オルトの【Ⅰ】

出典　森北出版「化学辞典（第2版）」

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

メタ

「オルト」のページをご覧ください。

出典　ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

世界大百科事典（旧版）内のメタの言及

【オリノコ[川]】より

…ギアナ高地南部のブラジルとの国境をなすパリマ山脈南端に源を発し，熱帯雨林地帯を通ってコロンビアとの国境を大きな弧をえがいて北西から北へ向きを転ずる。アンデス山脈からの大支流メタ川，アプレ川を合流したのちしだいに東流し，ベネズエラ中部のリャノと呼ばれるサバンナ地帯を通って大西洋に注ぐ。一般に緩流するため雨季には氾濫しやすく，内陸には沼沢地が多い。…

【コッヘル】より

…サイズは大小各種あり，コップその他が付けられ便利になっている。ガスコンロ，石油コンロやメタ(スイス製の固型燃料。無臭，無煙，無灰で火力が強い)利用のバーナーなどによる炊事用で，たき火による炊事には適さないこと，アルミ製が多いので破損しやすいなどの欠点もある。…

※「メタ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典｜株式会社平凡社「世界大百科事典（旧版）」