デジタル大辞泉
「上島鬼貫」の意味・読み・例文・類語
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上島鬼貫
うえじまおにつら
[生]寛文1(1661).摂津,伊丹
[没]元文3(1738).8.2. 大坂
江戸時代中期の俳人。名,宗邇 (むねちか) 。通称,与惣兵衛。別号,点也,犬居士,仏兄 (さとえ) ,槿花 (きんか) 翁など。晩年平泉氏を称す。伊丹の酒造家油屋の一族宗春の子。酒の町伊丹は文芸,風流が盛んで,鬼貫も8歳で「来い来いといへど蛍が飛んで行く」と詠んだ。松江重頼や西山宗因を敬慕し,大坂へ出て修業,貞享2 (1685) 年「誠のほかに俳諧なし」と悟り,元禄3 (90) 年『大悟物狂 (たいごものぐるい) 』で実作の面でも完成の域に達した。享保3 (1718) 年『独言 (ひとりごと) 』にすぐれた俳諧観を示したが,以後は衰えた。芭蕉と前後して真の詩に開眼した点に価値がある。句風は口語などを駆使して率直。編著はほかに『犬居士』 (1690) ,『仏兄七久留万 (ななくるま) 』 (1728) など。
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上島鬼貫 うえじま-おにつら
1661-1738 江戸時代前期-中期の俳人。
万治(まんじ)4年4月4日生まれ。松江重頼,ついで西山宗因にまなぶ。禅の影響をうけた素朴な俳風を特色とした。小西来山のほか,蕉門の各務(かがみ)支考,広瀬惟然らとも交わりがあった。元文3年8月2日死去。78歳。摂津伊丹(兵庫県)出身。名は宗邇。別号に囉々哩,犬居士,槿花翁。著作に「ひとりごと」「大悟物狂」「仏兄(さとえ)七久留万」など。
【格言など】句を作るにすがた詞(ことば)をのみ工(たく)みにすればまことすくなし(「ひとりごと」)
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上島鬼貫
うえじまおにつら
1661〜1738
江戸中期の俳人
摂津(兵庫県)伊丹 (いたみ) の人。貞門派を学び,また松尾芭蕉を尊敬した。気品の高い句風で,『独言』(俳論),『俳諧七車』(句文集)などがある。
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世界大百科事典(旧版)内の上島鬼貫の言及
【鬼貫】より
…江戸前期の俳人。姓は上島(本姓藤原,晩年は平泉),幼名竹松,長じて利左衛門宗邇(むねちか)。通称は与惣兵衛。囉々哩(ららり)・馬楽童・槿花翁などの別号がある。伊丹の酒造家油屋の上島宗春の三男。少年のころから俳諧を好み,維舟・宗旦・季吟・宗因らに批評を請い,会席に列して指導を受けた。初入集は1676年(延宝4)の維舟撰《武蔵野》。翌々年《当流籠抜(とうりゆうかごぬけ)》に伊丹派の五吟五百韻を発表し,古風俳人から〈狂乱体〉と難ぜられた。…
※「上島鬼貫」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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