不要(読み)いらぬ

精選版 日本国語大辞典 「不要」の意味・読み・例文・類語

いら‐ぬ【不要】

連語〙 (動詞「いる(要)」に打消の助動詞「ず」の連体形「ぬ」の付いたもの。連体詞のように用いられる) 不必要な。よけいな。無益な。いらざる。いらない。
※寛永刊本蒙求抄(1529頃)九「これはここにはいらぬ事なれども、雅番の事をついでにたたすぞ」
野菊の墓(1906)〈伊藤左千夫〉「此母が年甲斐もなく親だてらにいらぬお世話を焼いて、取返しのつかぬことをして了った」

ふ‐よう ‥エウ【不要】

〘名〙 (形動) 必要がないこと。いらないこと。また、そのさま。不用。
正法眼蔵(1231‐53)仏教「三乗十二分教を不要なるところに」
作戦要務令(1939)一「不要に帰したる施設適時之を撤収すること必要なり」

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デジタル大辞泉 「不要」の意味・読み・例文・類語

ふ‐よう〔‐エウ〕【不要】

[名・形動]必要でないこと。また、そのさま。不用。「不要な(の)出費を減らす」「暴風雨の中不要不急の外出は避けてください」
[類語]不用余計余分蛇足だそく不必要無用無益無駄むだ用済み藪蛇やぶへび無くもがなあらずもがな駄目台無しふいおじゃん空中分解挫折くたびれもうけおしまいわやパンクぼつあだいたずら徒労不毛無駄足無駄骨無駄骨折り骨折り損不経済二度手間無にする無になる無に帰する水泡に帰する水の泡

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