ミャンマーの政党。National League for Democracy(略称NLD)。国軍によるクーデタと反政府運動弾圧に抗して,1988年9月アウンサン・スーチーらが中心となって結成。初代議長はティン・ウ。スーチーは書記長。1989年7月クーデタで誕生した国家法秩序回復評議会はティン・ウ議長とスーチー書記長を自宅軟禁処分にしたが,1990年5月の総選挙でNLDが485議席中392議席を獲得。軍事政権に政権の委譲を求めたが,政権側は〈新憲法の制定が民政移管の前提条件〉として拒否。NLDは,1990年12月に少数民族反政府組織とともに〈ビルマ連邦国民連合政府〉の樹立に参加。軍事政権との対決姿勢を明確にした。6年間にわたるスーチー書記長の自宅軟禁が1995年7月解除され,軍事政権との対話が期待されたが,NLDは1995年11月の新憲法の制定のための国民会議をボイコット。軍事政権との妥協を拒否し,現在も民主化のための活動が続けられている。 →関連項目カレン民族同盟|ミャンマー