夏季と冬季のパラリンピックを主催し、同大会に参加する国・地域や障害者スポーツの競技団体を統括する。177カ国・地域が加盟。1989年設立でドイツのボンが本部。会長は車いすバスケットボールなどで活躍し、パラリンピックにも出場したフィリップ・クレーブン氏(英国)が務める。(共同)
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パラリンピックを主催する非営利の国際機関。略称IPC。障害者スポーツの国際的な統括組織であり、4年ごとに夏季と冬季のパラリンピック競技大会を開催しているほか、世界ランキング登録大会である競技別世界選手権大会を開催している。2013年(平成25)11月時点で日本を含め176か国・地域が加盟している。スローガンはスピリット・イン・モーションSpirit in Motion。事務局をドイツのボンに置く。
1960年にイギリス、イタリア、オランダ、フランス、ベルギーの5か国で組織された国際ストーク・マンデビル大会委員会(ISMGC:International Stoke Mandeville Games Committee)が前身である。その後、ISMGC、国際身体障害者スポーツ機構(ISOD:International Sports Organization for the Disabled)、国際脳性麻痺(まひ)者スポーツ・レクリエーション協会(CPISRA:Cerebral Palsy International Sports and Recreation Association)、国際視覚障害者スポーツ連盟(IBSA:International Blind Sports Federation)の4団体が参加し、1982年に障害者スポーツのための国際調整委員会(ICC:International Coordination Committee)を設立。1986年にICCへ国際ろう者スポーツ委員会(ICSD:International Committee of Sports for the Deaf)と国際知的障害者スポーツ連盟(INAS)が加盟した。1988年にICC主催で開かれたパラリンピック・ソウル大会が、オリンピック終了後に共通の会場で行われた初めての大会となった。翌1989年9月、ドイツのデュッセルドルフでIPCが創設された。初代会長はカナダのステッドワードRobert D. Steadward(1946― )。なお、ICC以来の加盟団体であったICSDは1995年にIPCを脱退した。
[編集部]
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