航空機をはじめ、交通に使用される機器が基準に適合していることを国土交通大臣が証明すること。すなわち交通・輸送用の機器は設計にあたって安全を確保するために、細かく設計の基準が定められており、その条項を満足しない限り目的の用に供することはできない。日本では民間航空機の場合、「航空施行規則」の付属書である「耐空性基準」によって、航空機、エンジン、システム、装備品等の性能、構造、強度、構成、信頼性などに対し、定められた要求項目、要求値に適合しているかどうかを設計の段階から計算、実験によって確かめ、さらに飛行試験等で証明して、型式証明書の交付を受けなければ、実用機として使用することはできない。この手順はアメリカの制度を採用したもので、諸外国でも同様の制度を採用するものが多く、世界中ほぼ共通といってよい。これと類似の耐空証明は1機ごとの航空機に対して行われるのに対し、型式証明は一つの型式の航空機全体に対して行われるところが違っており、型式証明を受けていれば、耐空証明の検査が簡略化される利点がある。
[落合一夫]
出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...
12/17 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新