デジタル大辞泉
「執行」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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しゅ‐ぎょう‥ギャウ【執行】
- 〘 名詞 〙
- ① ( ━する ) 仏事・政治・事務などをとり行なうこと。実行すること。しっこう。
- [初出の実例]「而明延号二庄司一任レ心執行、曾無二弁済一、加之横二行庄内一、苛二責庄田刀等一」(出典:百巻本東大寺文書‐四三号・永延四年(990)三月一三日・大宰府牒案)
- 「三月八日の宣旨に、関白病の間殿上及び百官執行、とあるよし宣旨くだりぬれば」(出典:栄花物語(1028‐92頃)見はてぬ夢)
- ② 寺の事務または法会を管掌する役名。
- [初出の実例]「かの寺の執行(シュギャウ)これを見て、悲にたへず」(出典:発心集(1216頃か)八)
- ③ 総検校(そうけんぎょう)の下に属する職。
- ④ ( ━する ) =しゅぎょう(修行)③
- [初出の実例]「それゆへの御執行(シュギャウ)一しほ殊勝さ思ひやられける」(出典:浮世草子・好色五人女(1686)五)
しっ‐こう‥カウ【執行】
- 〘 名詞 〙
- ① とり行なうこと。実際に行なうこと。しゅぎょう。
- [初出の実例]「三条坊門高倉直義朝臣の宿所へ被移住頓て政務執行(シッカウ)の沙汰始あり」(出典:太平記(14C後)二七)
- ② 法令、裁判、行政処分などの内容を実行、実現すること。
- [初出の実例]「刑の執行は判決確定の後に非ざれば之を為すことを得ず」(出典:刑事訴訟法(明治二三年)(1890)三一七条)
- ③ 強制執行のこと。
- [初出の実例]「一件(ひとつ)は財産差押へに成って居るだらう。夫れに執行が二件(ふたつ)に成って居る処で」(出典:落語・船徳(1889)〈三代目三遊亭円遊〉)
し‐ぎょう‥ギャウ【執行】
- 〘 名詞 〙 =しゅぎょう(執行)
- [初出の実例]「執行 シギャウ」(出典:運歩色葉集(1548))
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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執行 (しゅぎょう)
〈しぎょう〉ともいう。とくに南都六宗,天台宗,真言宗系の大寺において,寺務を執り行うために置かれた僧職の一つ。その職務の内容や権限は寺によって,また時代によって変化があり,一定しがたい。おおよそ現在の大寺にみられる執事長,宗務長,ときには住持に当たると考えてよい。歴史的には,清水寺,祇園社(八坂神社),叡山の東塔と西塔,醍醐寺,法成寺,東寺,高野山金剛峯寺,平等院,法勝(ほつしよう)寺などに置かれた執行がよく知られ,鹿ヶ谷事件で有名な鬼界ヶ島に流された俊寛僧都は法勝寺の執行であった。また京都祇園社の執行は,中世の政治・社会・経済・文化・芸能・風俗を知るための貴重な史料である《祇園執行日記》を書き残している。
執筆者:藤井 学
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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普及版 字通
「執行」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の執行の言及
【執行】より
…おおよそ現在の大寺にみられる執事長,宗務長,ときには住持に当たると考えてよい。歴史的には,清水寺,祇園社(八坂神社),叡山の東塔と西塔,醍醐寺,法成寺,東寺,高野山金剛峯寺,平等院,法勝(ほつしよう)寺などに置かれた執行がよく知られ,鹿ヶ谷事件で有名な鬼界ヶ島に流された俊寛僧都は法勝寺の執行であった。また京都祇園社の執行は,中世の政治・社会・経済・文化・芸能・風俗を知るための貴重な史料である《[祇園執行日記]》を書き残している。…
※「執行」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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