大宝積経(読み)ダイホウシャクキョウ(その他表記)Mahāratnakūtasūtra

デジタル大辞泉 「大宝積経」の意味・読み・例文・類語

だいほうしゃくきょう〔ダイホウシャクキヤウ〕【大宝積経】

《「宝積」は法の宝の集積の意》大乗経典。120巻。菩提流志ぼだいるし編および訳。713年完成。チベット語訳もある。大乗経典49部を集めたもの。

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精選版 日本国語大辞典 「大宝積経」の意味・読み・例文・類語

だいほうしゃく‐きょう‥キャウ【大宝積経】

  1. 大乗仏教の経典。一二〇巻。唐の菩提流志訳。四九部の大乗経典を集めたもので、実際には前の二三部は別人の訳。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「大宝積経」の意味・わかりやすい解説

大宝積経
だいほうしゃくきょう
Mahāratnakūtasūtra

中国,唐の菩提流支が漢訳した大乗経典。 120巻。 49会から成る独立した経典を集めたもので,法の宝の集積という意味である。『宝積経』という名は,古くから知られており,『大宝積経』の第 43会に相当するもので,『迦葉所問経』と呼ばれる経典であったらしい。安慧作と伝えられる『大宝積経論』は,この第 43会相当部分の注釈である。『大宝積経』中の第5会は,『無量寿経』に相当し,第 46会は『七百頌般若』に,さらに第 48会は『勝鬘経』に相当するというように,一貫した特色をもっていない。

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