年功序列(読み)ネンコウジョレツ

精選版 日本国語大辞典 「年功序列」の意味・読み・例文・類語

ねんこう‐じょれつ【年功序列】

  1. 〘 名詞 〙 勤続年数、年齢が増すにしたがい地位が上がっていくこと。または、その体系。〔流通革命(1962)〕
    1. [初出の実例]「明治以来の日本の近代化への歴史全体を通じて、〈略〉年功序列制━終身雇用制への志向がみられる」(出典:タテ社会の人間関係(1967)〈中根千枝〉三)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「年功序列」の意味・わかりやすい解説

年功序列
ねんこうじょれつ

能力,業績といった貢献度合いを基準とせずに,勤続年数 (年功) を昇進昇給の判断材料や基準にすること。日本に特徴的な制度 (慣行) といわれるが,通常は単純に勤続年数だけでなく学歴,年齢なども加味される。このような制度が日本で普及したのは,終身雇用制とともに企業への忠誠心を高めようとしたこと,勤続 (経験) 年数を熟練形成の要素とみなしえたこと,過剰労働力を背景に初任給をはじめ若年者の賃金抑制が意図されたことなどと関連している。 1955年頃からの技術革新の急進展,高度成長,産業構造の変動と労働力構成の変化に伴って人事・賃金制度とも年功制から労働の質量に応じたものへの見直しが進んでいる。

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四字熟語を知る辞典 「年功序列」の解説

年功序列

勤続年数、年齢が増すにしたがい地位が上がっていくこと。または、その体系。

[使用例] 明治以来の日本の近代化への歴史全体を通じて、〈略〉年功序列制―終身雇用制への志向がみられる[中根千枝タテ社会人間関係|1967]

[使用例] 今後は入居者の決定にあたって年功序列に従わないようにするべきだ[古井由吉*影|1971]

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