救世主（読み）キュウセイシュ

デジタル大辞泉

きゅうせい‐しゅ〔キウセイ‐〕【救世主】

１ キリスト教で、イエス＝キリストのこと。救い主。
２ 人類を救う人。救い主。メシア。
３ 不振の団体・組織などを救う働きをする人。「弱小チームの救世主」

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

きゅうせい‐しゅキウセイ‥【救世主】

1. 〘 名詞 〙
2. ① キリスト教で、イエス‐キリストの異称。メシア。救主。
   1. [初出の実例]「Messiah 救世主(キュウセイシュ)（キリストを云）成仏させる人」(出典：改正増補和訳英辞書（1869）)
3. ② 世の中の人々を救う者。比喩的に、不振に陥った会社、商売、スポーツのチームなどを救う働きをした者。救主。
   1. [初出の実例]「彼人にして而して自ら救世主と称するは、其の虚一也」(出典：東京新繁昌記（1874‐76）〈服部誠一〉三)

出典　精選版 日本国語大辞典

改訂新版　世界大百科事典

救世主 (きゅうせいしゅ)

→メシア

出典　株式会社平凡社「改訂新版　世界大百科事典」

百科事典マイペディア

救世主【きゅうせいしゅ】

→メシア

出典　株式会社平凡社

日本大百科全書(ニッポニカ)

救世主
きゅうせいしゅ

→メシア

出典　小学館　日本大百科全書(ニッポニカ)

山川 世界史小辞典 改訂新版

救世主(きゅうせいしゅ)

⇒メシア

出典　山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」

旺文社世界史事典 三訂版

救世主
きゅうせいしゅ

⇨ メシア

出典　旺文社世界史事典 三訂版

世界大百科事典（旧版）内の救世主の言及

【イエス･キリスト】より

…　ところで，イエス時代のユダヤ教徒は，この世の終末のときにダビデ王の子孫からメシアが現れて，イスラエルを中心に〈神の国〉をもたらすと信じていた。このヘブライ語の〈メシア〉，正確には〈マーシアハ〉がギリシア語で〈キリスト〉(正確には〈クリストスChristos〉)と呼ばれ，日本では一般的に〈救世主〉と訳されているものである。　これに対して〈イエス〉(正確には〈イェースースIēsous〉)は，ヘブライ語の〈イェーシュア〉のギリシア語読みである。…

【メシア】より

…ヘブライ語マーシャハ(油を注ぐ)という動詞の名詞形マーシーァハ(油注がれた者)に由来する語。救世主。ギリシア語ではクリストス(キリスト)と訳された。…

【クロプシュトック】より

…ドイツの詩人。クウェートリンブルクに生まれ，大学では神学を学んだが，在学中ライプチヒでブレーメン寄与派に加わり，1748年雑誌《ブレーメン寄与》に《救世主》の最初の3章を発表した。これによって一躍有名になり，51年デンマーク王に招かれてコペンハーゲンに住み，以後詩人として創作に専念した。…

※「救世主」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典｜株式会社平凡社「世界大百科事典（旧版）」