新生銀行(読み)しんせいぎんこう

共同通信ニュース用語解説 「新生銀行」の解説

新生銀行

1952年設立の旧日本長期信用銀行前身。98年に経営破綻して一時国有化された後、2000年に米投資会社を中心とする投資組合に譲渡され、現在の行名となって04年に再上場を果たした。カードローンなどの消費者金融事業に強い。昨年、SBIホールディングスから株式公開買い付け(TOB)を受け、連結子会社となった。21年3月末時点の連結ベースの総資産は10兆7401億円。21年3月期の連結純利益は451億円だった。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「新生銀行」の意味・わかりやすい解説

新生銀行
しんせいぎんこう

普通銀行の一つ。旧日本長期信用銀行。1952年長期信用銀行法に基づいて,北海道拓殖銀行日本勧業銀行の債権部門を分離して設立された。1998年10月に経営破綻し,金融機能の再生のための緊急措置に関する法律(金融再生法)に基づく初の特別公的管理(一時国有化)が決まった。1999年にアメリカ合衆国のリップルウッド・ホールディングスを中心とする投資組合,ニュー・LTCB・パートナーズに売却され,2000年3月から新銀行として営業を開始した。この時点までに,新銀行への資本注入や債務超過穴埋めで 7兆円近い公的資金が投入された。同 2000年6月に行名を新生銀行に変更。2004年,金融機関合併及び転換に関する法律に基づいて長期信用銀行から普通銀行に転換した。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「新生銀行」の意味・わかりやすい解説

新生銀行
しんせいぎんこう

普通銀行・SBI新生銀行の旧名称。前身は日本長期信用銀行。日本長期信用銀行は、バブル経済崩壊の影響で1998年(平成10)に経営破綻(はたん)した。一時国有化を経て、2000年(平成12)に民間銀行として再出発同年、新生銀行に行名変更した。2004年、普通銀行に転換。2021年(令和3)SBIホールディングスの傘下に入り、2023年に行名をSBI新生銀行に変更した。

[編集部 2023年6月19日]

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百科事典マイペディア 「新生銀行」の意味・わかりやすい解説

新生銀行[株]【しんせいぎんこう】

1998年10月に経営破綻した日本長期信用銀行を前身とする普通銀行。経営破綻に伴う一時国有化の後,2000年3月米国の投資ファンド,リップルウッド・ホールディングスなどからなる投資組合が経営権を取得,同年6月現社名となった。2004年2月に東京証券取引所第一部に再上場し,同年4月普通銀行に転換。インターネットバンキングやATMの24時間365日稼働などの新サービスを次々に打ち出し,業容を拡大している。2004年信販大手のアプラスを子会社化するなど信販業も拡大。本店東京,支店国内29。2011年資本金5122億円,2011年3月期経常収益4658億円。売上構成(%)は,中小企業等向け61,住宅・消費者向け22。

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日本の企業がわかる事典2014-2015 「新生銀行」の解説

新生銀行

正式社名「株式会社新生銀行」。英文社名「Shinsei Bank, Limited」。銀行業。昭和27年(1952)「株式会社日本長期信用銀行」設立。平成10年(1998)経営破綻し一時国有化。同12年(2000)外資系投資ファンド傘下に入り現在の社名に変更。本店は東京都中央区日本橋室町。普通銀行。金融派生商品を組み込んだ仕組み預金などの金融商品を展開。東京証券取引所第1部上場。証券コード8303。

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