精選版 日本国語大辞典 「水汲」の意味・読み・例文・類語 みず‐くみ みづ‥【水汲】 [1] 〘名〙① 水をくみ取ること。また、その人。※宇津保(970‐999頃)俊蔭「かの仙人に、なつみ、水くみせし功徳の故に〈略〉人の身を得たるなり」② 特に、鉱山などの坑内で湧き水をくみ出す仕事。また、その人夫。※洒落本・新吾左出放題盲牛(1781)侠八歯臍「軽ければ佐渡嶋の、みづくみと成り」③ 江戸時代、河川や井戸などから水をくみ取り町へ売り歩いたもの。※浮世草子・好色万金丹(1694)一「貧乏な水くみの娘」④ 歌舞伎の小道具の一つ。黒木綿で作った蒲鉾形の烏帽子。従者・雑兵の役に用いる。[2] 狂言「お茶の水」の別名。和泉流で用いる。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報