デジタル大辞泉
「立往生」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
たち‐おうじょう ‥ワウジャウ【立往生】
〘名〙
① 立ったままの姿勢で死ぬこと。〔
日葡辞書(1603‐04)〕
② 途中で止まったまま、進みも退きもできなくなること。また、
物事がゆきづまりの
状態になったり、処置のしかたがわからないような状態になったりすること。
※
滑稽本・
浮世風呂(1809‐13)四「股へ雪がはさまって、ソレ弁慶立往生
(タチワウジャウ)と来るは」
※思出の記(1900‐01)〈
徳富蘆花〉五「
黒板と睨めっくらの立往生をしながら」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
世界大百科事典(旧版)内の立往生の言及
【弁慶】より
…それ以後,弁慶は義経の忠実な部下として活躍する。なかでも,義経西国落ちのとき,海上に現れた平家の怨霊を祈り鎮め(船弁慶伝説),北国落ちには渡しや関所(安宅(あたか)の関がとりたてられて,安宅伝説)で義経を無事に落とすため知謀をめぐらし,衣川の合戦では敵の矢を満身に受けながら,立ったまま死ぬ(立往生伝説)などの説話が注目される。
[熊野,五条天神,鞍馬寺]
《義経記》以外でも《武蔵坊弁慶絵巻》《[弁慶物語]》,御伽草子の《自剃弁慶》《橋弁慶》があって,これらでも弁慶の父を熊野別当,その生地を[熊野]としている。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」