改訂新版 世界大百科事典 「自動車総連」の意味・わかりやすい解説
自動車総連 (じどうしゃそうれん)
正称は全日本自動車産業労働組合総連合会。連合の加盟組合。自動車産業の全国組織は1948年全自動車(全日本自動車産業労働組合)として結集をみたが,日産争議などの闘争指導に対する批判が高まり54年解散した。その後,民主的労働運動路線を基盤に再結集へ話合いが行われ,65年2単産8組合,22万人で自動車労協を結成した。自動車産業労働者をすべて網羅した全国組織はこれが初めてである。72年メーカーおよびその系列関係にある部品製造,販売,輸送,その他の労働者を単位とする連合の総連合体として自動車総連に発展する。
2009年現在の構成組織は,全トヨタ労連,全日産・一般業種労連,全国マツダ労連,三菱自動車労連,全国本田労連,全国いすゞ労連,全ダイハツ労連,富士重工労連,日野自動車労連,スズキ労連,ヤマハ労連,日本自動車部品労連の12連合。日本最大の民間産別組合である。国際的には国際金属労連(IMF-JCを通じて加盟),国際商業労連に加盟している。組合数1114,組合員数公称77万人(2009年10月現在)。
執筆者:石川 幸雄
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報