デジタル大辞泉 「裏金」の意味・読み・例文・類語 うら‐がね【裏金】 1 取引などで、事をうまく運ぶため表に出さないで支払う金銭。「裏金が動く」2 帳簿に記載せず、不正に隠し持っている金銭。「二重帳簿で裏金を管理する」3 (「裏鉄」とも書く)雪駄せったなどの裏のかかとの部分に打ちつける鉄の薄板。4 鉋かんなの刃の裏がわにつける小形の刃。[類語](1)賄賂・まいない・袖の下・鼻薬・リベート・コミッション・贈賄・収賄・実弾 うら‐きん【裏金】 1 日本画で、絵絹の裏から金箔きんぱくを当てたもの。裏箔うらはく。2 裏に金箔を張った陣笠じんがさ。侍大将などがかぶった。3 江戸時代、藩札発行の際に、その兌換だかんのために用意した金。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「裏金」の意味・読み・例文・類語 うら‐がね【裏金】 〘 名詞 〙① ものの裏面に打ちつけた鉄の薄板。特に、雪駄(せった)の裏のかかとの部分につけるもの。また、それをつけた雪駄。尻金。[初出の実例]「上物のうらがね二千足とだに有ふ」(出典:浄瑠璃・心中刃は氷の朔日(1709)上)② 取引などで、こちらの思うように事を運ぶため、表に出さないで、相手に与える金銭。[初出の実例]「その学校へ入れるためにかなりの額の裏金を使ったのも」(出典:こども(1968)〈北杜夫〉三) うら‐きん【裏金】 〘 名詞 〙① 江戸時代、藩札などを発行する際に、その兌換(だかん)準備とされた金のこと。御備銀(おそなえぎん)。備銭。② 裏に金箔を塗ってある陣笠。侍大将など上級武士が用いたもの。[初出の実例]「端反笠を廃し陣笠を可用旨達〈略〉布衣以上、表黒裏金」(出典:徳川禁令考‐前集・第二・巻一八・文久三年(1863)八月)③ 日本画で、絵絹の裏から金箔をあてたもの。裏箔。〔訂正増補新らしい言葉の字引(1919)〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例