非正規労働者(読み)ヒセイキロウドウシャ

デジタル大辞泉 「非正規労働者」の意味・読み・例文・類語

ひせいき‐ろうどうしゃ〔‐ラウドウシヤ〕【非正規労働者】

就業先の事業所非正規雇用形態で就労している労働者嘱託社員期間従業員パートタイム労働者・臨時雇用者、および派遣労働者請負労働者など。他の企業等からの出向者を含めることもある。非正規雇用労働者。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

共同通信ニュース用語解説 「非正規労働者」の解説

非正規労働者

正社員ではない労働者。多くは期間の定めのある有期雇用契約社員パートタイマーといった多様な形態がある。バブル崩壊後の1990年代以降、企業の人件費抑制などを理由に増加傾向が続いてきた。雇用の不安定さが社会問題化しており、新型コロナウイルス禍による経済悪化で雇い止めや解雇が相次いだ。今年5月時点で雇用労働者の約35%に当たる2061万人に上る。正社員との賃金格差は大きく、厚生労働省調査によると2020年、残業代などを除く平均月収で10万円余りの開きがあった。

更新日:

出典 共同通信社 共同通信ニュース用語解説共同通信ニュース用語解説について 情報

百科事典マイペディア 「非正規労働者」の意味・わかりやすい解説

非正規労働者【ひせいきろうどうしゃ】

いわゆる正社員とよばれる雇用以外の雇用による労働に従事している労働者。法的な雇用形態でいえば,有期契約労働者,派遣労働者パートタイム労働者のいずれか一つまたはその複数に該当する雇用である。より一般的にはアルバイターフリーターと呼ばれる労働者も含む。終身雇用制の崩壊,長期不況のなかで,全雇用者に占める割合は長期的に増加傾向にあり,とくに格差社会と呼ばれる近年急増し,2011年には過去最高の35.2%にのぼっている。10代後半では約7割が非正規労働者となっているといわれる。格差社会の是正のために,正規雇用の促進,非正規から正規雇用への転換の促進,被用者保険健康保険厚生年金保険)の適用条件の改善が国の緊急の課題となっている。
→関連項目雇用保険労働組合法

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android