小学館 西和中辞典 第2版の解説
***nin・gu・no, na, [niŋ.ɡú.no, -.na]
[形] 〘不定〙 [男性単数名詞の前で ningún となる](⇔alguno)⸨多くは+名詞⸩
1 〘否定〙 (…の中の)一つの…もない,ひとりの…もない.
Aquí no hay ningún libro.|ここには一冊も本がない.
En ningún otro lugar he visto esto.|他のどこででもこんなこと見たことがない.
No lo he encontrado en ninguna parte.|それはどこにも見あたらなかった.
No conozco a ninguna amiga tuya.|僕は君の友達の誰も知らないよ.
▲ninguno が動詞より後に来ると動詞を否定する no が必要だが,動詞の前に来ると no は不要.
▲名詞の後に来ることもまれにあり,その場合には alguno と置き換えが可能.
⇒El embajador no hizo comentario ninguno [alguno].|大使はいかなるコメントもしなかった.
▲複数形 ningunos はまれ.時に複数で用いられる名詞を修飾することがある.
⇒No tiene ningunas ganas de trabajar.|彼[彼女]は全く働く気がない.
2 ⸨+名詞⸩ 〘強調〙 決して…でない,…どころではない.
No es ningún imbécil.|彼は決して無能ではない.
━[代名] 〘不定〙 〘否定〙 一つ[ひとり]も…ない,何[どれ,誰]も…ない.
Aunque escribí a varios compañeros, no me contestó ninguno.|何人か仲間に手紙を出したが,(そのうちの)誰も返事をくれなかった.
No he visto ninguna de estas películas.|私はこれらの映画のどれも見ていない.
▲ninguno が主語として用いられ,後に de nosotros, de vosotros などが続く[含意される]場合に,動詞は de 以下の代名詞に一致することがある.
⇒Ninguno de nosotros tenemos [tiene] novia.|僕たちは誰も恋人がいない.
Ninguno tenemos novia.|僕たちの誰も恋人がいない.
No lo sabe ninguno de ellos. / Ninguno de ellos lo sabe.|彼らのうちの誰もそれを知らない.
[←〔古スペイン〕niguno ←〔ラ〕nec ūnus「ひとりも…ない」]