《アイアス》(読み)あいあす

世界大百科事典(旧版)内の《アイアス》の言及

【アイアス】より

…(1)サラミス王テラモンTelamōnの子。巨大な体軀の持主で,大アイアスとも呼ばれる。武勇一点張りの闘将として,つねにギリシア軍の先頭に立って奮戦,しばしばトロイア軍の総大将ヘクトルと闘った。…

【ギリシア演劇】より

… ソフォクレスの《アンティゴネ》では劇中対話の彫琢技術はアイスキュロスを凌駕しているが,作品全体の構造はまだアイスキュロスに近い。しかし《アイアス》では,恥辱にまみれた誇り高い一人の男が最後の決断に至る苦悶の過程を一本の筋とし,彼の選択の意味づけを劇の結末とする。この構造はソフォクレス悲劇の基本を画しているといってよい。…

※「《アイアス》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」