《アメリカにおける民主主義》(読み)あめりかにおけるみんしゅしゅぎ

世界大百科事典(旧版)内の《アメリカにおける民主主義》の言及

【民主主義】より

…この時代に,宗教的立場のいかんを問わない白人成年男子普通選挙制が,従来の西部各州から全国に拡大され,参加と自治の原理がさらに確立された。そしてこのことは,1830年代初めにアメリカを旅行したフランス人貴族A.deトックビルを驚かせ,近代民主主義論の不朽の古典となった《アメリカにおける民主主義》(第1巻1835,第2巻1840)を書かせることとなった。ここでトックビルが見たものは,大規模社会では民主主義は絶対不可能とするまさに自明の伝統的観念が,マディソンやペインの理解とは異なった意味でもはや妥当しないこと,すなわち,フランスにおいては封建遺制の抑圧に対する戦いのイデオロギーとして不可避的に力による抵抗を意味しがちな民主主義が,ここでは社会形成原理として立派に作用していることであった。…

※「《アメリカにおける民主主義》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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