《エミールと探偵たち》(読み)えみーるとたんていたち

世界大百科事典(旧版)内の《エミールと探偵たち》の言及

【ケストナー】より

…しかし,彼の本質は啓蒙的であるが未来性を欠く知識人の憂鬱と絶望にあり,〈左翼メランコリー〉(ベンヤミン)という批判も受けた。彼を著名にしたのは,むしろ《エミールと探偵たち》(1928)に始まる児童文学で,彼の啓蒙性はそこではプラスに働いて愛とユーモアに結びついている。1933年に児童物以外の作品をナチスにより焚書にされたとき,国外から帰国してそれを目撃,そのまま国内にとどまり2度の逮捕も切り抜けて,ユーモア小説や児童文学などの分野で文筆活動を続けた。…

※「《エミールと探偵たち》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android