《キノテーク》(読み)きのてーく

世界大百科事典(旧版)内の《キノテーク》の言及

【映画音楽】より

…ショスタコービチも無名時代には家族を養うためにこうした映画館のピアニストをやっていたという。(2)やがて,映画のシーンの性格(愛のシーン,悲しみのシーン,追跡シーン等々)と音楽との関係に一定のパターンができて,伴奏音楽のために選曲,抜粋された小曲集が編まれ(1913年に初めて出版されたが,もっとも有名なものは19年にベルリンで発行されたジュゼッペ・ベッチュ編の《キノテーク》であったといわれる),それを基に映画館で演奏されるようになる。例えば活劇で追いつ追われつのシーンになると,きまってオッフェンバックのオペレッタ《天国と地獄》の序曲が使われるというようなパターンを集めたもので,〈キュー・シートcue sheet〉と呼ばれていた。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」