《ギリシア案内記》(読み)ぎりしああんないき

世界大百科事典(旧版)内の《ギリシア案内記》の言及

【ギリシア神話】より

…アテナイの悲劇作品はほとんどが神話伝説を取り扱い,多くの物語の細部を発展させつつ伝えている。ヘロドトスの歴史書,時代は下るがパウサニアスの《ギリシア案内記》はときに貴重な地方的神話伝説を伝えてくれる。神話を主題的に総合して語ったものにアポロドロスの《ギリシア神話》がある。…

【パウサニアス】より

…ローマ帝政期のギリシアの地誌学者。170‐180年ころ10巻の著作《ギリシア案内記》を完成した。本書はアッティカ,メガラ,コリントス,アルゴリス,ラコニア,メッセニア,アカイア,アルカディア,ボイオティア,フォキス,デルフォイなどギリシア本土の各地の都市,聖域,名所,神殿などを歴訪する旅人のための案内書の形をとり,各地の史跡にまつわる伝承や史実,神話などを織りまぜながら,過ぎにしギリシアの栄光を物語る。…

※「《ギリシア案内記》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」