《ナーガーナンダ》(読み)なーがーなんだ

世界大百科事典(旧版)内の《ナーガーナンダ》の言及

【ハルシャ・バルダナ】より

…その一人バーナは,王の功績をたたえる《ハルシャチャリタHarṣacarita(ハルシャ王の治績)》を著した。王自身もまた文豪として知られ,戯曲《ナーガーナンダNāgānanda(竜王の喜び)》をはじめ幾編かの作品を今日に伝えている。王はシバ派のヒンドゥー教徒であったが,のちに仏教も信奉し,仏教教団に惜しみない援助を与えた。…

【仏教音楽】より

…これは音楽劇(ナーティヤnāṭya)の主要部分をなすものであるが,別にヌリティヤと呼ばれる仮面劇が独立に存在したとも考えられている。現在残されている仏教劇の戯曲台本としては,馬鳴(めみよう)の《舎利弗劇(シャーリプトラ・プラカラナ)》,および作者不明の2仏教劇の断片が初期の戯曲としてあり,また7世紀のハルシャ・バルダナの《竜王の喜び(ナーガーナンダ)》が有名である。いずれも戯曲作法にかなって構成されているので,音楽においても,《戯曲論書(ナーティヤ・シャーストラ)》第28章以下に楽理が説かれる,ガーンダルハ音楽が適用されたと想像される。…

※「《ナーガーナンダ》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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