《パピヨン》(読み)ぱぴよん

世界大百科事典(旧版)内の《パピヨン》の言及

【シューマン】より

…この期の作品は幻想の華麗な展開,内面の切実な吐露,夢と憧憬の抒情的世界への沈潜を特徴としており,ピアノ曲と歌曲に独自の境地を開いていった。ピアノ曲では《パピヨン》(1831),《謝肉祭》(1835),《幻想小曲集》(1837),《子どもの情景》(1838),《クライスレリアーナ》(1838),《幻想曲》(1838)など詩的な作品群のほか,ソナタや変奏曲など伝統的な形式にも新しい内容が盛られた。歌曲ではハイネ《詩人の恋》(1840),アイヒェンドルフ《リーダークライス》(1840),シャミッソー《女の愛と生涯》(1840)などロマン派詩人の作品に音楽をつけ,詩と音楽の高度の統一,ピアノ部分の充実など,シューベルトの遺産を受け継いで独自のロマン的様式を実現する。…

※「《パピヨン》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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