世界大百科事典(旧版)内の《ピエール》の言及
【メルビル】より
…50年優れた評論《ホーソーンとその苔》を執筆したのを契機に,ホーソーンとの親交が始まり,2人の大作家は互いによい刺激をうけた。51年代表作《白鯨》を,翌年《ピエール》を発表。後者は主人公と異母姉との不倫の愛を中心に,象徴的技巧を駆使して善悪の規準の曖昧(あいまい)さ,人間の心の深淵をさぐる傑作であるが,あまりにも暗い主題のため不評であった。…
※「《ピエール》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」