《一日》(読み)いちにち

世界大百科事典(旧版)内の《一日》の言及

【パリーニ】より

…文化の中心地ミラノにおけるこれらの経験を通じて,しだいにパリーニはアルカディア派の影響を脱し,当時ヨーロッパに広まっていた啓蒙主義に傾斜していくが,57年には,その最初の文学的表現として,散文詩《貴族に関する対話》を著した。この作品は,同じ墓地に埋葬された貴族と詩人の2人の死者が,貴族の特権をめぐって対話を重ねるうちに,人間の根源的な平等性を確認しあう結論に達するもので,その背景に流れる思想は,代表作《一日》に受け継がれていく。この代表作は,《早朝》(1763),《真昼時》(1765),《黄昏》《深夜》(ともに未完のまま1801刊)の全4部からなる長編詩で,家庭教師が教え子の若い貴族に一日の過ごし方を教え諭すという体裁をとりながら,貴族社会の虚無と腐敗と悪徳を明るみに出してみせた。…

※「《一日》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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