《一遍上人縁起絵》(読み)いっぺんしょうにんえんぎえ

世界大百科事典(旧版)内の《一遍上人縁起絵》の言及

【一遍上人絵伝】より

…諸本のうちこの聖戒本の系統は少ない。これに対し,宗俊(一遍の門弟,あるいは2祖他阿の弟子)が編纂した《一遍上人縁起絵》10巻本(宗俊本)は,第5巻以降を他阿真教の伝記にあて,時宗教団の目的にいっそう合致したためか,この系統のものが多く制作された。その第1伝本は伝わらないが,金蓮寺本(1307作,ただし現存するのは転写本),真光寺本(1323作),金台寺本,清浄光寺本(1911焼失)などがあり,これらは《遊行上人縁起絵》とも呼ばれている。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」