《俱舎論頌》(読み)くしゃろんしょう

世界大百科事典(旧版)内の《俱舎論頌》の言及

【世親】より

…彼は有部の根本聖典《大毘婆沙論》を講義し,毎日その日の講義を詩の形で要約した。その結果,六百偈からなる《俱舎論頌》ができ,さらに彼自らの解説が付された《阿毘達磨俱舎論》ができあがった。後者は有部の立場に立脚しつつ,部分的には〈経量部〉の立場から有部に批判を加えたものなので,カシミールの有部教徒たちは不満を抱いた。…

※「《俱舎論頌》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」