《勝海舟》(読み)かつかいしゅう

世界大百科事典(旧版)内の《勝海舟》の言及

【父子鷹】より

…その小吉の江戸っ子侍的な気質は麟太郎にも伝わっており,人間的交渉もまたそこに生まれる。作者は《父子鷹》だけでなく《おとこ鷹》あるいは《勝海舟》などの長編でも勝父子の情を深い共感をもって描いているが,そこには祖父斎藤鉄太郎に育てられた彼自身の思いがこめられている。同時に小吉の八方破れな行動や彼をとりまく江戸市井人とのふれあいを通して,江戸幕末期の風物を描こうという意図もうかがわれる。…

※「《勝海舟》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」