《厭世論》(読み)えんせいろん

世界大百科事典(旧版)内の《厭世論》の言及

【ショーペンハウアー】より

…彼の哲学は単なる人生論哲学にとどまるものではなく,意志を根源的存在と見るライプニッツ,カントの主意主義を受けつぎ,ニーチェの〈力への意志〉の哲学を準備するものとして,ドイツ形而上学の伝統に確固たる位置を占めるものである。なお,ショーペンハウアーの哲学は日本でも1892年に高山樗牛の《厭世論》によってはじめて一般に紹介され,1910‐12年姉崎正治による主著の翻訳《意志と現識としての世界》が出されて以来,大正から昭和にかけて,むしろ学生や一般の読書人によって,ニーチェとともに人生論哲学の書として熱心に読みつがれてきた。【木田 元】。…

※「《厭世論》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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