《外套》(読み)がいとう

世界大百科事典(旧版)内の《外套》の言及

【ゴーゴリ】より

…《ミルゴロド》では空虚な人間精神に対する恐怖がユーモアの底に秘められ,〈ペテルブルグもの〉では,醜悪で卑俗な現実に対する風刺や憎悪と,その現実に敗れていく〈小さな人間〉の心の痛みとが〈涙を通しての笑い〉で描かれている。その最高傑作が《外套》(1842)である。しかし,官僚社会の悪を徹底的に暴いた戯曲《検察官》(1836初演)が賛否の激しい論争を巻き起こしたため,ゴーゴリは外国旅行に出た。…

※「《外套》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」