《幾何学原本》(読み)きかがくげんぽん

世界大百科事典(旧版)内の《幾何学原本》の言及

【数学】より

…数学に関しては前6世紀のタレス,ピタゴラスに始まる多くの名が挙げられるが,そのうちでも前3世紀のユークリッド(エウクレイデス)およびアルキメデスは重要である。 ユークリッドの主著《ストイケイア(原論)》(13巻)は,幾何学に関する内容が多いので,《幾何学原本》とも呼ばれているが,数論や実数論をも扱っており,それまでに得られていたギリシア数学の成果を体系的に集大成したものである。当時の文化の中心地であったアレクサンドリアの学問の殿堂ムセイオンで教科書のようにして用いられたようで,多くの写本が残され,19世紀の数学史家によってほとんど完全と思われるテキストが復元された。…

【ストイケイア】より

…ストイケイアは英語のelementsに当たるギリシア語である。幾何学的内容が多いため《幾何学原本》と呼ぶこともある。この著作は当時のギリシア数学を集大成したもので,13巻よりなり,その内容はおよそ次のようである。…

※「《幾何学原本》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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