《投扇式》(読み)とうせんしき

世界大百科事典(旧版)内の《投扇式》の言及

【投扇興】より

…中国渡来の投壺(とうこ)を模して,江戸時代中期に創案されたもの。1773年(安永2)の投扇庵好之撰,泉花堂三蝶述《投扇式》には同年6月,投楽散人が昼寝のとき木枕の上にとまった蝶を目がけて扇を投げたことに始まるとある。木製の台の上に,穴あき銭12個を金紙,銀紙に包んで水引で結び蝶の形に仕上げた的を置き,台から1~2m離れたところに座り,開いた扇の要(かなめ)を親指を上にしてつまみ,ねらいを定めて投げ,台から的を落とす。…

※「《投扇式》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」