《日高川入相花王》(読み)ひだかがわいりあいざくら

世界大百科事典(旧版)内の《日高川入相花王》の言及

【道成寺物】より

…幕末の《紀州道成寺》は素(す)の長唄として作曲されたものであるが,能に近い振りがつけられている。(2)人形浄瑠璃,歌舞伎狂言の一系統 安珍・清姫伝説の劇化では,1742年(寛保2)8月大坂豊竹座初演の《道成寺現在蛇鱗(げんざいうろこ)》が完成されたものだが,これを粉本とした59年(宝暦9)2月大坂竹本座初演の《日高川入相花王(いりあいざくら)》(通称《日高川》)が有名となり,歌舞伎に移入され,日高川の場は文楽,歌舞伎ともに現在まで上演されている。なお,新内節の《日高川》(本名題《日高川嫉妬の段》)は《道成寺現在蛇鱗》の四段目の景事を新内化したもので,初世鶴賀若狭掾直伝の曲の一つ。…

※「《日高川入相花王》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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