《有職鎌倉山》(読み)ゆうしょくかまくらやま

世界大百科事典(旧版)内の《有職鎌倉山》の言及

【菅専助】より

…世話物の代表作のうち《紙子仕立両面鑑(かみこじたてりようめんかがみ)》(1768),《伊達娘恋緋鹿子(だてむすめこいのひがのこ)》《けいせい恋飛脚(こいびきやく)》(ともに1773),《桂川連理柵(かつらがわれんりのしがらみ)》(1776),《置土産今織上布(おきみやげいまおりじようふ)》(1777)は,いずれも改作物であり,時代物の代表作《摂州合邦辻(せつしゆうがつぽうがつじ)》(1773)も同種の作品である。時代物ではほかに《有職鎌倉山(ゆうしよくかまくらやま)》(1789)などが著名である。【土田 衛】。…

【田沼騒動物】より

…事件後まもない同年8月に,大坂中(なか)の芝居で《稲光田毎月(いなびかりたごとのつき)》(奈河七五三助(ながわしめすけ)作)が上演され,〈曾我〉の世界に仮託し,際物(きわもの)として脚色された。1789年(寛政1)8月大坂此太夫座の浄瑠璃《有職鎌倉山(ゆうしよくかまくらやま)》(9段,菅専助(すがせんすけ)ら作)は〈鉢の木〉の世界にしたてて上演,大当りであった。本作はその年10月に京都亀谷座で歌舞伎化され,12月には大坂角(かど)の芝居でも《鎌倉比事青砥銭(かまくらひじあおとぜに)》として上演,江戸では翌年5月市村座で上演された。…

※「《有職鎌倉山》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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