《梅柳中宵月》(読み)うめやなぎなかもよいづき

世界大百科事典(旧版)内の《梅柳中宵月》の言及

【小袖曾我薊色縫】より

…役人に追われる清吉夫婦は,清吉の父が墓守をしている無縁寺に逃れて来るが,清吉は以前殺した求女が十六夜すなわちおさよの弟であること,盗んだ短刀のため親の主筋の紋三が切腹したことを知り,前非を悔いて自害し,おさよも死に,庄兵衛も捕手に囲まれるところで終わる。四建目百本杭の場で十六夜と清心の道行と心中を描き,次に川からはい上がった清心が遊山舟の遊興を見て心が変わり,求女を殺し,それを知るのは〈お月様とおればっかり〉と言って悪に生きることになる変心のドラマを描くが,ここは清元《梅柳中宵月(うめやなぎなかもよいづき)》と七五調のせりふの駆使により情緒的な効果を上げていて,今でも上演される。作者は後年の作《船打込橋間白浪(ふねへうちこむはしまのしらなみ)》でも同じ趣向の芝居を書いている。…

※「《梅柳中宵月》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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